先日、飲み会の席での事です・・・
友達
この間、家にクモが出たんだよ。
それがさ、手のひらぐらいの超大きいヤツ!
ビックリして慌てて雑誌で叩いたよ。
えっ?それって、アシタカグモじゃない?
ダメだよ、殺しちゃ!
ゴキブリとか、全部食べてくれるのに。
ヨシ
友達
はぁ?
それじゃあ、お前どうしてるの?
もしかして・・・
えっ?
普通に2~3匹放し飼いにしてるよ!
ヨシ
女友達
やだー、何それ?
えーっ?
バリ島じゃ、家の中で10cm~30cmぐらいのヤモリ、普通にたくさん放し飼いにしてるよ。
蚊とかゴキブリとか、ダニとか変な虫全部食べてくれる!
ヨシ
女友達
ウソでしょ?最悪!
ヤモリとか、絶対ムリ!
・・・。
ヨシ
約10年間のバリ島暮らしのせいでしょうか?
ちょっとだけ、みんなと感覚がズレてる事に気がつきました。
でも!
コレって、本当にボクの方がおかしいのでしょうか・・・?
バリ島のヤモリの話
バリ島には、おもに2種類のヤモリがいます。
チチャ(Cicak)
1つは、チチャ(Cicak)という比較的小型のヤモリ。
体長10センチぐらいで、「チャッチャッチャッ」と鳴きます。
夜になると天井の電気や間接照明の近くに来て、照明に集まる蚊や変な虫を片っ端から食べてくれます。
※爬虫類が苦手!という方も居るかと思いますので、画像はわざと小さいサムネイル画像で表示しています。
ご興味のある方は、画像をクリックして大きい画像で見てみてください。
トッケイ(Tokkei)
もう1つは、トッケイ(Tokkei)というやや大型のヤモリ。
体長30センチ前後で、「トッケイ、トッケイ」と鳴きます。
鳴き声をそのまま名前にしてしまうところが、なかなかイケてるというか、インドネシアっぽいというか(笑)
普段は屋根裏や物陰に隠れていますが、ゴキブリなんかが壁をサササッと横切ると、どこからともなく現れて超絶スピードで「バクッ」と食べてくれます。
バリ島ではヤモリはどんな扱いをされてる?
さてさて、ここからが本題です!
バリ島では、ヤモリはどんな扱いをされているかというと、完全に益虫扱いです!
トッケイなんか、トッケイの住む家は幸せになれる!なんて、すでに守り神扱い!
でも、考えてみれば、当たり前ですよね?
蛾やゴキブリはもちろん、ムカデなどの毒虫、時には小さなネズミや毒蛇まで食べてくれる訳です。
人間にとっては、まさに守り神ですよね?
そして、もう1つ!
虫退治のスタイル
南国では大きな水たまりが出来ると、大量の蚊が生まれます。
時にはデング熱を媒介するような蚊が、発生する時もあります。
シンガポールなどでは、水たまりに消毒薬という名の毒薬をガンガン撒いて、蚊の幼虫や卵を殺します。
でも、バリ島では!
少なくともボクが行ったばかりの2000年頃は、水たまりに魚を放して蚊の幼虫と卵を食べてもらっていました。
何て言うんでしょうか?
生態系を採り入れる?自然を上手に使う?
ボクは、バリ島のこういうスタイル、めちゃくちゃ好きなんですよね。
でも、最近はめっきりシンガポール・スタイルが板について来て、そこら中に消毒薬撒き散らしてますよね?(汗)
なんとも残念・・・。
まとめ
さてさて、少しとっ散らかってしまったので、この辺でまとめます!
結局何が言いたいかというと、進んだ科学って、毒薬を撒き散らす事じゃない!って事。
部屋にクモやヤモリを放し飼いにしたり、水たまりに魚を放流したりって、一瞬原始人のやる事に見えますよね?
でも、住空間や環境を毒さずに目的を達成する、古き良きバリ島スタイルの方が、よっぽど進んだ科学なのでは?
どんどん退化っぽい方向に進む日本とバリ島を見て、ちょっと悲しい気分になる今日この頃です。
毒薬を撒き散らすよりも、自然の法則を上手に取り入れる方が進んだ科学?
でも、日本の部屋で大きなクモをそのまま放し飼いにしておくのは、やり過ぎかも(笑)